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存在しない国についての展示会がPARCOで行われているらしいので調査してきた【PARCO GAMES『パンジャ王国展』】

存在しない国についての展示会がPARCOで行われているらしいので調査してきた【PARCO GAMES『パンジャ王国展』】

体験レポート

公開: 2026年11月4日

美術館や博物館で「エジプト展」や「東洋美術展」などの展示に行ったことはありますか?

他の国や地域の文化や歴史遺産、言語などについての展示は、少しだけ海外旅行をしたような気分になって、好きな方も多いのではないでしょうか?

パンジャ王国へ

今回は「パンジャ王国」という国の展示が行われていると聞いてPARCO_ya上野にやってきました。

しかし、ネットを検索しようと、地図を見ようと「パンジャ王国」なんて国は存在しません。

―――では、この展示はいったい誰が何のために開催しているのでしょうか?

そんな不思議な展示『地図にない国 パンジャ王国展』に行ってきました。

展示会場に足を踏み入れると、このような説明がありました。
冊子とペンが挟まったクリップボードも手渡されます。

つまり、私たちはこの冊子を活用しながら「パンジャ王国」という国について「調査」をするようです。

ペンに書かれた「I♡PANJA」からどことなく観光地を感じます。
もしくはよほどパンジャ愛がある方が作ったグッズでしょうか・・・?

黄色い壁が印象的な会場に足を踏み入れると、巨大な像がお出迎え。

人の背丈よりも高く、かなり威圧感があります。
一体何の像なのでしょうか?

続いての展示品は、チケットやポスターにも載っている目玉らしきもの。

パンジャ王国に住む人の骨なのでしょうか?
しかし、人骨にしては鼻が異常に長いです。

どんなものかを知ろうとキャプションを見てみると・・・

ーーー読めない!

下の解説文は分かるものの、上のタイトルが全く読めません。
助けをもとめてキャプションを見てみます。

どうやら、これは独自の文字「パンジャ語」のようです。

パンジャ語にも法則があるようで、展示物を見ながら記号のように書かれた文字を解読していきます。

もし詰まってしまったら、冊子を参照すると良さそうです。

法則を推測しながら改めて文字をみてみると、先ほどのキャプションは
「ずが???」
になるようです。

もしかしたら「ずがいこつ」になるかもしれません。

一度これを前提に他のものも埋めて、他の展示に進んでみましょう。

ここで、先ほど発見した大きな像のキャプションを発見しました!

「ずがいこつ」での法則を参照すると、
「?きぞう」となります。

この要領で、すべてのパンジャ語を解読できそうです!

パンジャ語の文字を理解し始めた私たちにとってはこのような展示物内の文字なども読むことができるかもしれません。

少し分かりずらかったり、読みにくい文字は友人と手分けしながら読み解くのもおすすめ。

難しかった場合はヒントシステムがあり「何も分からないまま終わっちゃった・・・」ということが無いのも安心して解き進められたポイント。

スタッフさんもずっと展示会場内にいるので、困ったら話しかけてみましょう。

展示品は様々です。
ハンコを押してみたり、よく素材を観察したり、実際の美術館のように展示品を知りながら、パンジャ語やパンジャ王国の文化を知っていきます。

ポスターで「調査型展示」と書かれているのはこの「知らない法則を知っていく」工程を指しているともいえるでしょう。
まさに私たちは「調査」をしに来ています。

調査部分の所要時間はおよそ1時間ほど。
友人などと協力すれば45分程度で「パンジャ王国がどんな場所なのか」を知ることができます。

「この国はなぜ見つかったのか?」
「この偉人は何をした?」
「パンジャの人々の暮らしはどのようなものだった?」

そんな疑問を少しずつ紐解いていく作業は難しくも未知への興味が引き立てられます。

会場に来たお客様の中には
「小学生の頃にオリジナルの架空文字を作って、友達同士だけで秘密の手紙のやり取りをしていたのを思い出した!」と語る方も。

そんな幼少期の好奇心を掻き立てられる、展示と調査でした。

会場を出たところには物販ブースもあります。

美術館や博物館の物販コーナーにもよくある作品ポストカードや、パンジャ語を読める人にしか伝わらないキーホルダー。
「I♡PANJA」Tシャツもありました。

スタッフさんのイチ押しは「パンジャのにおいキャンドル」

調香師の方が今回の展示のためだけに調香した完全オリジナルキャンドルです。
箱のパッケージにもパンジャ語が書かれているこだわりっぷり。

ぜひ現地で香りを確かめてみてください!

さて、「パンジャ王国」に少し詳しくなった私たちですが、帰り際に渡された一枚の名刺から一つの疑問が生まれます。

渡された名刺には二次元コードが載っていました。
「未発見地域調査委員会」という団体名も載っています。

せっかくなので二次元コードから連絡を取ってみます。

何やらチャットサイトのようです。
繋がった黒井という人物と話しているとあることに気が付きます。

「パンジャ王国」についてはおおよそ分かった私たちですが『パンジャ王国展』自体については未知だったのです。

これはさらに調査するしかありません!

ここからは『パンジャ王国展』を飛び出して、PARCO_ya上野、さらには上野の街全体を巡って『パンジャ王国展』の秘密に迫っていきます。

「パンジャ王国」の存在を知ってしまった私たちには、上野の街がいつも通りには見えません。
たくさんの情報を組み合わせ、導かれる先に何があるのか・・・

調査のみでも十分面白いのですが、ぜひこの周遊編にも挑戦してみてください!

所要時間は1時間〜1時間半ほど。
上野の街を歩くので軽装がおすすめ。

PARCO_ya上野にも戻らないので、グッズは出発前に買っておきましょう。

周遊パートは想像以上に歩きます。地下鉄で一駅分くらい歩いた感覚です。

上野の商店街には飲食店も多いので、疲れたら飲み物を飲んだりしながら進めてもいいかもしれません。

調査の果てに、何が見つかるのか。

謎に包まれた『パンジャ王国展』は上野という街すら少し新しく見せてくれるきっかけになりました。

日常に溶け込んだ違和感を回収するような体験で、地元の最寄り駅に戻っても置かれたものすべてに何か意味があるのかと気になってきてしまう・・・そんな再認識の面白さがそこにはありました。

ちょっと面白い街歩きやショッピングを楽しみたい方におすすめです。

今回の『パンジャ王国展』について、プロデューサーさんにお話を伺いました。

ーー今回の展示の見どころはどこですか?

「展示物や展示空間はかなりこだわって作っています。」
「調査が軸ではありますが、展示としても楽しんでもらえるくらい展示品はクオリティ高く仕上がっています。」

ーー今回の作品はどのように作られたのですか?

「道の国や新しい文化、まだ自分が知らないことについて考える、調べるということ自体が面白いと思い、それを作品にできないかと思ったのがスタートです。」

「今回制作協力にTumbleweed(*注1)さんに入っていただき、企画段階から構想を一緒に練っていきました。体験型コンテンツファンの方はもちろん普段あまり体験型コンテンツをプレイしない方でも挑戦しやすい形を作ることができました。」

*注1 Tumbleweed:下北沢を拠点とする『体験』のおもしろさを掲げる、謎解きを中心としたイベント・グッズを制作・開発するレーベル。

ーー制作を進める中で、意識したことはありますか?

「歴史や美術などの展示を、自ら能動的に考えて楽しむことの価値を体験できるようにしました。」

「展示している言語の解読だけでなく、パンジャの人々がどのような生活をしていたのか、など書かれていない歴史などを自分なりに紐解いても楽しめるようにしています。」

ーー今回のイベントはどのような方に来ていただきたいですか?

「一般的な“謎解き”とは異なるコンテンツなので、今までこのような体験型の作品にあまり触れたことがない方も気軽にご来場いただければと思います。」

「カップルや友人同士で、上野に来たついでに立ち寄り、会話をしながらくらいの気持ちで来ていただけたらうれしいです。」

調査を通じて知らない国を知り、身近な街を新しい視点で知る。

そんなちょっとだけで奇妙で好奇心を掻き立てられる体験は今年12月6日まで。

イベント情報

調査型展示「地図にない国 パンジャ王国展」(画像: 公式サイトより)
画像: 公式サイトより
体験型展示・アトラクションエリア: 場所は詳細で確認THE CAST選定調査型展示「地図にない国 パンジャ王国展」日程は詳細で確認料金は公式サイトでご確認ください

PARCO GAMES『調査型展示 地図にない国 パンジャ王国展』

注意事項:

  • 体験にはご自身のスマートフォンが必要です
  • 体験中、WebページやLINEを参照するシーンが登場します

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この記事に関わった人

asagi

執筆 · 体験型エンタメライター

謎解きやイマーシブなどの体験型エンタメが好きなフリーライター、小道具製作者。フットワークが軽い。

THE CAST編集部

編集 · 体験型エンタメを、もっと身近にする編集チーム

謎解き・脱出ゲーム、イマーシブ体験、マーダーミステリー、体験型展示などを紹介する「THE CAST」の編集部。新しい体験のニュースから、初めて参加する人のための楽しみ方・選び方まで届けています。誰かと夢中になる時間も、一人で好きな世界に浸る時間も。映画や食事を選ぶように、体験型エンタメが日常の選択肢になることを目指しています。

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